junko(IBS歴30年・低FODMAP歴1年9か月)
12/26/2022 11:16 PM

いつも参考になる情報の提供、ありがとうございます。
とても勉強になります。

質問をお願い致します。
番茶とほうじ茶のFODMAPについて
分類や許容量を教えていただけますでしょうか?
宜しくお願い致します!

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2件のコメント(新着順)

帆秋 慎太郎(Monash低FODMAP栄養士コース修了)

帆秋 慎太郎(Monash低FODMAP栄養士コース修了)
12/29/2022 12:44 PM

junko様

ご質問有難うございます。

番茶とほうじ茶はFODMAPのテストはされていませんが、
FODMAPは低いと推測されます。

(理由)
一般的な緑茶はツバキ科の常緑樹「チャ」の葉から作られます。
緑茶は低FODMAPな飲料です。

緑茶は「発酵させずに作られた茶の総称」であり、一般的に緑茶と思われているものは煎茶や玉露などが当たります。

番茶、ほうじ茶も同じチャを原料としており、不発酵茶である緑茶の一種とされています。

一般的な煎茶等との違いとして、番茶は茎も原料にしています。
また、ほうじ茶は番茶や煎茶を強火で炒ったものです。

ここで確認しておきたいのは以下2点です。
①チャの茎は高FODMAPではないか
②炒る工程でFODMAPが増えていないか

①チャの茎は高FODMAPではないか
茎は葉と違って光合成を行わないのでカテキンが少ないとされています。
他、テアニン、ピラジン、ゲラニオールなどが多く含まれる点が主な違いとされます。
これらのことからFODMAPに関して葉と茎では大きく性質は変わらず、低FODMAPであると推測されます。

②炒る工程でFODMAPが増えていないか
炒る工程ではFODMAPは増えないと考えられます。
むしろチャの葉を酸化発酵させる烏龍茶(高FODMAP)の発酵を途中で止めるために炒る工程が用いられるので、
こちらも心配ないと言えるでしょう。

以上のことから番茶、ほうじ茶に関してはFODMAP許容量は測りかねますが、
緑茶と同じく低FODMAPと考えます。

ご参考になれば幸いです。

【補足】
※原料が同じでも烏龍茶が高FODMAPで、紅茶が低FODMAPな理由

烏龍茶には茶葉を酸化発酵させてから途中で止める工程があります。
ここでFODMAPの一つのフルクタンが増加していると考えられます。

紅茶は茶葉を完全に酸化発酵させます。
完全に発酵しきることによりFODMAPが分解され量的には減少すると考えられますが、
0になっているわけではないので、長めの時間で抽出して強い紅茶にすると高FODMAPになると考えられています。

(参考)

Tea & FODMAPs

junko(IBS歴30年・低FODMAP歴1年9か月)

junko(IBS歴30年・低FODMAP歴1年9か月)
01/07/2023 12:04 AM

詳しくご説明いただきありがとうございました!
番茶、ほうじ茶が低FODMAPで良かったです。
なぜ烏龍茶が高FODMAPで、緑茶が低FODMAPの分類なのか、発酵が関係しているんですね!

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